ヨークシャー・テリア(通称ヨーキー)を見て、労働者階級やネズミ捕りを連想する人はまずいないでしょう。でも、実際この犬種は、この2つと非常に関係が深い犬種です。イギリスのヨークシャー地方は、昔から優良な動物を繁殖することで知られており、この地でヨーキーが誕生したのは、もちろん偶然ではありませんでした。ヨーキーは綿密な計画のもと、おそらく、ウォーターサイド・テリアやクライデスデール・テリア、ペイズリー・テリア、さらに、スカイ・テリアやダンディ・ディンモント・テリア、マルチーズまでもを含めたさまざまなテリア種を交配して作られたものと考えれらています。 


中でも、ウォーターサイド・テリアが一番影響の大きい祖先犬だといわれています。この犬種は、スコットランドから織工たちによって持ち込まれた犬で、青っぽいグレーの美しい長毛で覆われた、体重10ポンド(約4.5kg)前後の小型の犬でした。 


あまり華々しくない生い立ちのため、当時、ヨーキーは裕福な愛犬家たちから見下されていました。しかし、上流階級の人々の多くが、ヨーキーの美しさを目の当たりにして注目し、ヨーキーはたちまちショーの人気者となっていきます。そうして次第に裕福な婦人たちに絶大な人気を誇る愛玩犬となりました。 


1880年頃、ヨーキーはアメリカに持ち込まれましたが、さまざまなサイズの犬が持ち込まれたために、ヨークシャー・テリアの基準となるサイズが統一されず、混乱した状態となりました。この頃のヨーキーには、体重が12~14ポンド(約5.4~6.3kg)ほどあったものが多かったようです。 


1900年頃になると、大西洋をはさんでイギリスとアメリカ両国の愛犬家たちは、より小さなサイズのヨーキーを作り出すことで一致団結し、長い被毛で覆われた小型サイズのヨーキーを作るためにさまざまな挑戦が行われました。 


その努力が報われ、現在のヨークシャー・テリアは、小さく、もっとも豪奢な被毛をたたえた犬種のひとつとなりました。テリアの血統を引く、これらの特色によって、ヨークシャー・テリアは、現在も飼い主たちやショー愛好家たちの人気者として確固とした地位を獲得しています。

 



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